壮大な絵に描いた餅に飛びついてみるw
ってことで今更ですがLightWaveCOREの話(^^;
去年しっかり作り込んだ新機能をリリースしたいということで、
当初予定していた2009年12月のリリースが2010
Q1へ延期されましたが、
先日、2010
Q1から2010年の年内へとさらに延期されました。
安定したソフトウェアをリリースするためだそうです。
ひとまず半端な状態でリリースしなかった事は素晴らしい!
XSIなんかそうでしたが十分な機能が初期バージョンに無い場合や、
ソフトが不安定で使えない場合、ユーザーが他のソフトに流れる事は十分にありえる。
LW9.xの放置ぶりやエンバグっぷりを見るに心配な感じですが(´Д`υ)
LW COREの開発に専念していたため手が回らなかったんだろう。
と最大限好意的な見方をしておきましょうw
時をさかのぼって去年の12月のこと。
「LightWave
3D with CORE technology
Features Document」
というLW COREに含まれる機能が書かれたPDFが公開されました。
この内容が凄い。怖いほどに最強のLW像が書かれている。
私がどんなLWが欲しい?と聞かれれば、間違いなくLW
COREと瓜二つな物を答える。
コアなLWユーザーなら誰しも夢見たような未来像を提示している。
さらに、この先10年を見据えた機能を盛り込んできてる!気がする。
ソフトの完成度は不明だが、この仕様を考えたやつは完全に殺る気だぜ!!
新しく判明した特徴的な所としては…
●CORE Workspaces
モデラー、レイアウトは統合されたけど、ワークスペースというモード切替によって、
これまで通りモデラーやレイアウトのような感覚で使用出来る。
アプリケーションメニューによっていつでもどんなツールセットまたはパネルにでもアクセス可能。
今時のソフトは大抵こんな感じになってますね。
|
・Model |
・Surface |
|
UV
Edit |
・Setup |
|
Timeline
Deformation
Dynamics
Joints
Constraints
Scripting |
・
Animate |
|
Keyframe
Animation
Procedural
Animation |
・Render |
|
Render
Passes
Render Regions
Render Config
Tools
Render Management |
・Composite |
|
OFX
Plug-in
Support
|
|
●Dynamics(Bullet Physics
Library)
HavokやPhysXなど有名な物理エンジンがありますが、
買収やらなにやらライセンスの問題でもあるのか?
最近よ聞くのがBullet
Physics Libraryです。
すでに映画「2012」での使用実績があり、MayaやBlender、Cinema
4DのMoDynamicsなど
主要な3Dソフトは全て網羅されている。ちなみにMaxはHavok、XSIはPhysXを採用している。
現在の据え置きゲーム機にサンプルがついてたり今後ゲームでの使用実績も増えていくと思われる。
その実力はこの辺で見ることが出来る。
http://maxonpodcast.de/video/products/new/mograph_2/modynamics/bouncingballs.mov
http://maxonpodcast.de/video/products/new/mograph_2/modynamics/modyn_collision_modes.mov
もちろん、下の動画と同じ事が出来るとは限らないですけどw
Connection Editorでシーン上のオブジェクトノードに細かくアクセス出来そうなので、
近いことは出来るんじゃないかと妄想。
●Composite OFX Plug-in
Support
個人的に一番気になるのがこれ。コンポジット機能。
AfterEffect、Combustion、Fusion、Nukeなど、もはや映像制作には欠かせないコンポジット作業。
LW COREではシンプルな機能として提供されるようです。現在のLWにも合成とかありますし、
Maxにもビデオポストという連番のカット編集やポストエフェクトを掛ける化石のような機能がついてたりする。
以下は私の勝手な妄想ですがww
今の段階では専用のソフトがあるから3Dソフトの機能なんて誰も使わないと思います。
3Dソフトでコンポジット……あと10年したら、どうなってるかわからないジャンルな気がしますよ?
プロジェクションマップ、カメラマップ的なコンポジット目的に3Dモデルを読み込めるソフトは増えています。
AfterEffectもCS4から3Dモデルを読み込めるようになりました。AfterEffectが機能的には一番ダメダメなんですがw
Fusionは3DモデルのUVマップにとどまらず
http://www.youtube.com/user/eyeonsoftware#p/u/0/GfwIOLUx5Mo
マテリアルまで高度に設定可能になっています。
http://www.youtube.com/watch?v=a_0mrwIo6bY&feature=related
http://www.youtube.com/user/eyeonsoftware#p/u/14/RMTldFJqlA0
NukeもMayaとの連携が紹介されています。2.5D
re-lighting は興味深い。
http://www.thefoundry.co.uk/pkg_training.aspx?ui=CBC2593A-2C9F-4EF9-84BE-C198B0171453
コンポジットソフトにしっかりしたモデリング機能がつく日も、そう遠くない気がします。
現在の3Dソフトでコンポジットというとblenderなどがすぐ思い浮かびましたが、
LWでも Image Filter
node editorsで単純な物は処理可能になっている。
http://www.newtek.com/forums/showthread.php?t=71751
http://www.spinquad.com/forums/showthread.php?t=19309
MayaもToxikがバンドルされたのは記憶に新しい。
http://www2.autodesk.jp/download/online-seminar/siggraph2009replay/maya_6.html
といった感じで徐々にソフトの出来る事がクロスし始めている。
特に3D 2D共に自由度の高さからノードベースの編集が一般的になってきてるし、
3Dソフトならコンポジットソフトに搭載されている基本的な画像処理は可能。
表現力や機能的に問題ないなら操作の慣れた3Dソフトで処理しよう。なんてのは十分ありえる話だと思う。
実際ここ数年、静止画/イラスト的なもの作る場合にもAfterEffectで最終調整している自分がいるw
雑誌を見ても映像系の人だと5・6年前から2D絵をAfterEffectで作りこむ。という話を見かけることが多くなった。
そんなこんなで、LW COREはコンポジットと3DCGが高い次元で融合した最初のソフト。
なんて未来があるんじゃないの!?と過大に期待してます(^^;
とはいえ開発の方向性は、どことなくゲーム開発向けを意識した臭いのが強いですねw
さらに…機能一覧が公表されていますが、
LW COREの初期バージョンではモデリング、レンダリングの基本的な部分だけの提供のようです。
まさにコア部分しか無いぜ!!といった感じ。
正直LW9に置き換わる物でないと思われます。将来性を体感してね〜程度の物かな?
ボクセルやパーティクルなどレンダリング的に弱いところはMDD対応してるので、
LW9使ってね!って事になりそう(^^;
先日公開されたViewport Preview
Renderのビデオでは、
新しいレンダラーがリアルタイムにシーンをプレビューする様子が公開されましたが、
本当にQ1 2010にリリース可能な速度で開発が進んでいるのであれば、
インスタンスとVPR意外にも、Joints、Dynamics、Scriptingとか見せること出来たはずで、
全然触れられていないところを見ると、開発できていないか…見せられない状態なんだろうなとw
そんなこんなで、期待してたLW COREのリリースが延びた事もありZBrushを買ったわけで、
LWがまともに使えるようになるのは5年後くらいでしょうかw
気長に正式リリースを待ちますよヽ(´ー`)ノ
なにげに好評らしいCGWORLDを買ってきた。
考えてることは皆同じだなと楽しく読みました。
同じ世代だもんな。そりゃ似たこと考えてるよねと
|