After Effects のBeta版のインストールする場合は、Creative Cloud アプリから「ベータ版アプリケーション」のカテゴリを選択してインストールします。
After Effectsのベータ版では、削除された「複数フレームレンダリング」に変わるマルチフレームレンダリングが搭載されており、レンダリングの高速化を試すことができます(対応エフェクト以外のエフェクトを使用すると速度が低下します)。AE 2021よりは複数のCPUを使用してレンダリングしてる気がします。
今回リリースしたAnime Art Painter は、制作工数が逼迫するアニメ業界で活用いただくことを目的に開発をしたAIです。現在アニメ業界では制作が2年待ちとも言われるくらい制作が逼迫しており、特にアニメの背景を描く人材の不足に悩まされています。背景が出来上がっていないために制作のスケジュールを調整せざるを得なくなったプロジェクトなどもあり、業界全体の大きな課題の一つになっています。
そういった状況を踏まえて、AIでアニメ制作の課題を解決するために開発したのがAnime Art Painter です。
Anime Art Painter では、1回のAIの処理で4種類のアニメ調の背景を生成します。最近のアニメによく使われるような水彩調とベタ塗りに近いアニメ調の2種類を生成します。さらに、エッジが強調されるようなフィルタ処理をかけて、よりアニメらしい表現に近づけたものを2種類生成し、合計4種類を一度に創り出します。
(2) 30秒で生成
Anime Art Painter は、画像をアップロードしてから約30秒程度でアニメ背景を生成します。Anime Art Painter と同じ背景を制作するために、背景絵師の方が手書きで描いた場合、一般的には数時間から数十時間の時間がかかります。また、写真加工ソフトの利用に習熟している人が作業した場合でも30分以上の時間がかかります。
Anime Art Painter は、写真をドラッグアンドドロップして30秒程度待つだけでアニメ風の背景に変換できます。アニメ背景の生成が早いことはもちろんですが、デザイナーでない人でも簡単にアニメ背景を作ることができます。
(3) 圧倒的なコストパフォーマンス
アニメの美術背景をアウトソースすると、一般的には手作業の場合は数日程度の納期と数千円から数万円の予算が必要です。Anime Art Painter では、月額無料のエントリープランの場合、480円で4種類のアニメ背景を生成することができます。サブスクリプションに加入している場合は、10クレジットで利用することができ、ライトプランで実質240円、プロプランで実質99円、メガプランで実質80円で利用することができるので、アウトソースと比較すると圧倒的にコストパフォーマンスが高くなります。
※サブスクリプションでは、各プランごとに毎月の支払金額と付与されるクレジットの量が異なるため、実質的な金額が変わります(上位プランに加入するほどボリュームディスカウントがあります)。
Anime Art Painter の概要
技術について
Anime Art Painter はAI技術(Deep Learning)を用いて独自に研究・開発したRADIUS5のオリジナルのサービスです。Anime Art Painter は、写真のテクスチャを簡略化し、 アニメやイラストに使われるような画風に変換する処理を行っています。 単にテクスチャを簡略化するだけでなく、建物、植物、乗り物など 物体に応じたテクスチャに変換することができます。 また、色合いを調整してエッジを乗せる技術も開発したことでよりアニメらしい表現ができるようになりました。
Omni Haulはビューポートの何も無いところをドラッグした時のツールの動作をカスタマイズする機能です。これまでハードコーディングされてた操作をカスタマイズできるようになって凄く便利です。
これは単純にOmni Haulが追加されただけでなく、ポリゴンの分割操作がマウス右ドラッグに統一されるなどツール間で似た機能の操作が統一されいます。Omni Haulを使わなくてもツール操作が一貫性を持ったのは快適になったと思います。
Omni Haulはモデリングツールだけでなく、アイテムを移動回転するときも便利です。XYZ軸を個別のマウスボタンに割りふってダイレクトに軸を編集出来るようになるので、アニメーション作成などのアイテム操作が直感的になりました。
これまでも移動や回転ツールでCtrlキーを押しながらビュー操作すると軸を固定して操作することができてましたが、移動ツールは作業平面に沿った2軸しか操作できませんでした。Mayaのようにマウスの移動方向の軸を編集できればよかったのですが、作業平面固定なのがアニメーション作業では不便でした。回転ツールも同様でZ軸しか回転できず、LightWaveのように直感的に編集できないのが不満でした。
しかし、USDとは何でしょうか?この説明では、その仕組み、目的、V-Ray 5 for MayaとV-Ray 5 for Houdiniにどのように統合されたか、さらにUSDが可能にするエキサイティングな新しいワークフローのための将来の計画について説明しています。
USDとは何ですか?
USDとはUniversal Scene Descriptionの略です。Pixar社が開発したオープンソースの交換フォーマットで、業界をリードするスタジオが参加しています。この新しいフォーマットは、ほぼすべての種類の3Dシーンおよびアニメーションデータをサポートし、3D制作ツール、アセンブリツール、パイプラインユーティリティー間でデータを転送できるように設計されています。
V-Rayは両方の方法を追加し、最新のアップデートではHydraとUSDが最も意味のあるところに実装されています。
SideFXはSolaris環境でHydraを全面的に採用しているので、V-Ray for HoudiniがHydraをサポートするのは最も理にかなっていると言えるでしょう。
V-Ray for Mayaには、USDデータの読み込みとレンダリング、およびUSDへのデータのエクスポートに機能するUSDプロシージャルが追加されています。MayaもHydraをサポートしていますが、Hydraサポートを実装するためには、Mayaの実装をさらに成熟させる必要があります。