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modoのパーティクルで破壊表現

パーティクルとテクスチャリプリケータでアイテムを破壊するような表現について書いてみます。
大まかな設定は前回の「パーティクルで波紋を表現 」と同じですが、パーティクル位置からパーティクルを2種類発生させています。1つはテクスチャリプリケータ用、もう一つは破片用のパーティクルです。

 

パーティクルの設定は以下の通りです。Particle Simulation_1 はパーティクル発射用で、Particle Simulation_2 と Particle Simulation_3 はコリジョンと衝突したときにパーティクルを発生させる用のシミュレーションです。Particle Simulation_4 は破片用のシミュレーションです。

スケマティックは前回とほぼ同じですが、破片用のシミュレーション部分が長くなっています。
Particle Simulation_2 はテクスチャリプリケータ用のシミュレーションで、コリジョンが当たった位置に発生しとどまります。Particle Simulation_3 は破片用のシミュレーションで、「寿命で除去」をONにして1フレームで消えるように設定しています。このパーティクルを元に Source Emitter を使用して破片がはじけるシミュレーションを設定しています。
Particle Simulation_4 は Particle Operator を使用して破片が回転するように設定しています。回転は「寿命」を「角速度」にリンクすることで設定します。「寿命」に200掛けてるのは回転数を調節するためです。

破片はボックスを「シャッター & グルー」で生成したアイテムを使用しています。「シャッター & グルー」を使うと破片ごとに別アイテムになるので、「センターをバウンディングボックスへ」を実行してメッシュの中心にセンターを移動します。
アイテムはグループタブでグループ化します。このグループをリプリケータの「原型アイテム」に設定すると、グループ内のアイテムがランダムで使用されるようになります。リプリケータで複数のアイテムを複製するときに便利な機能です。

 

レンダリングの設定はディスプレースメント用の画像をテクスチャリプリケータとして使用しています。ディスプレースメント用の画像は「シャッター & グルー」で粉砕したメッシュを適当にバラバラにしてから「形状をブラシへ」機能で作ってみました。ディスプレースメントは凸ではなく、凹にしたいので「上限値」を-100%に設定しました。

ディスプレースメントはデフォルト設定だと荒くレンダリングされるので、Render 設定のマイクロディスプレースメントで「ディスプレースメント評価」を0.2Pixelに変えています。

いくつか似た感じの記事を書いてみましたが、パーティクルとテクスチャリプリケータという同じ機能の組み合わせでも色々なエフェクトや表現が作れるんじゃないかと思います。単純な機能だけど発想しだいで無限の可能性感があって面白いですね。

次回以降も引き続きパーティクル制御について書きながら、徐々にボリュームを使った爆発表現なんかにシフトしていこうかと思います。

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