CG 日記

Tips

modoでアイテムが粉砕されて別のアイテムに変わる表現

modoでアイテムが粉砕されて、別のアイテムに組変わる表現について書いてみたいと思います。基本的には以前書いた記事の組み合わせでできる表現です。

 

スケマティックはこんな感じです。

 

最初にアイテム2個(球とトーラス)を Shatter を使用して粉砕します。粉砕タイプはUniformを使用します。破片の個数は球とトーラスで同じ数を設定します。
粉砕したアイテムは Locators to Array とCreate Polygonsを使用して、アイテムのセンターの位置に頂点を作成します。この頂点からSource Emitterを使用してパーティクルを発生させます。今回はWind ForceとCurve Forceを使用してパーティクルを制御しました。

 

球とトーラスのParticle Simulationのうち、どちらか一方を CSV Point Cacheを使用してキャッシュします。またCSV Point Cacheの「オフセット」を使用してシミュレーションを逆再生にします。

 

Particle Simulation_3では「パーティクルの位置をブレンドする方法」と同じく Matrix Blendを使用してパーティクルをブレンドします。こうすることで球から発生したパーティクルが、トーラスの位置に移動するパーティクルを制御できます。

 

Particle Simulation_3をMerge Meshesし、Create Polygons_3でラインを生成します。このラインメッシュに粉砕したアイテムを「頂点の位置コンストレイント」することでアイテムをアニメーションしています。粉砕したアイテムを球からトーラスに変えるところは「アイテムインフルエンス」を使用します。リニアフォールオフを使用して球の破片はスケールが100%から0%になるように設定し、トーラスの破片はスケールが0%から100%に変わるように設定しています。

スケマティックでは粉砕したアイテムを循環して使用してますが循環させない方がいいです。循環させるとコンストレイントの影響でアイテムの位置からパーティクルが発生しなくなります。少し煩雑になりますが粉砕したアイテムは複製して、 Locators to Arrayで使用するアイテムと、コンストレイントするアイテムはわけた方がいいです。


「頂点の位置コンストレイント」は複数のアイテムを同時にコンストレイント設定できないので、「コンストレイント補正オプション」をONにして、手動で1つずつコンストレイントを実行しました。ちょっと面倒くさいですね。

 

パーティクルをフォローするようにカメラ移動するとこんな感じになります。

 

Iridescence Materialとクリアコートを設定してレンダリングしてみまた。Iridescence Materialは虹色の反射を設定できるので、たまに使うと面白いですね。

CG 日記

上野さん作ってみた

漫画「上野さんは不器用」の上野さんを作ってみた。アニメ化されてるけど漫画ベース。画像をTwitterに投稿してたのが 2018年6月28日、けっこう古い。

 

CBOXでリグ入れ。脚のIK移動に合わせてスカートが動くようにしてみた。スカートのリグについてはこちらの記事に書いてます。

 

手描きの絵っぽく、カメラの位置で顔とツインテール補正するリグ作ってみた。カメラの位置を使うリグはこちらの記事と同じ方法で、リレーションシップを使ってスケルトンの位置を移動してます。

ビューポートのセルルックな質感はMatteCapシェーダーを使ってます。modoではMatteCapをレンダリングで使えるので、このままレンダリングできます。

 

髪と顔をアニメ版によせてみた。

CBOXのテストを兼ねて作ったモデルだったのですが、スプラインIKやスケールのアニメーションをサクサクいじれて楽しい。アニメっぽい誇張表現が手軽に作れます。

CBOXはいわゆるモジュラーリグ呼ばれるリグシステムで、あらかじめ用意されたリグを組み合わせてレゴブロックのようにオリジナルのキャラクターリグを簡単に構築できるプラグインです。ボタンクリックで高度なリグを構築できて便利です。

Tips

modoのダイナミックリプリケータ

今回はReplicator通しのコリジョン計算を行うダイナミックリプリケータについて書いてみます。ビンにあめ玉を入れたり、アイテムをばらまくときに便利です。

サンプルファイル

 

modoではパーティクルにメッシュを複製する場合はReplicatorを使用しますが、パーティクルとメッシュにコリジョン判定を設定してもReplicator通しのコリジョン計算はおこなわれません。

Replicator通しのコリジョンを設定したい場合には Dynamic Replicator を使用します。Dynamic Replicatorを設定するには、Replicatorを選択して「アクティブリジッドボディ」をクリックします。

 

Dynamic Replicatorは異なるReplicator通しでコリジョン計算することができます。

Dynamic Replicatorの「質量」を設定すると、衝突したときの動きに変化をつけることができて面白いです。

 

modo 10くらいからサンプルコンテンツがあまり増えなくなってしまったので、Dynamic Replicatorの基本的なファイルを公開しておこうと思って記事を書いてみました。

 

参考

CG 日記

Fast Bokeh 使ってみた

フリーで公開されている被写界深度プラグイン「Fast Bokeh」を使ってみました。定番のボケプラグイン「Lenscare」、AE標準の「ブラー(カメラレンズ)」を比較したので画像もアップしておきます。

Fast Bokehはフリーであること、処理速度の速さが素晴らしいですが「エッジを適切に処理して使いやすい」というFast Bokehの特長はそれほど効果は感じられず、細かな設定や調整を考えるとLenscareに変わるものではないと思いました。

フルサイズで画像アップしてるので、エフェクトの変更したパラメータの変更はタイムラインを参考にしてください。

 

ブラー(カメラレンズ)

昔からあるAfter Effects標準のボケエフェクト。GPU処理により高速化されてるものの、ブラー半径が300を超えるような大きな値の場合に処理速度が遅くなる。また深度マップを使用した場合に、深度差が大きいピクセルでの処理が美しくない。周辺にオブジェクトの色がはみだしてる。

 

3倍に拡大した画像。

 

Fast Bokeh

ブラーのサイズによる速度低下がないので高速。しかしガウスベースのブラーのため、色が明るいピクセルと暗いピクセルが一様にブラーされてしまう。細かな設定がないため、カメラの口径ボケのような表現はできません。

 

3倍に拡大した画像。Depth画像のアンチ無し。オブジェクトの輪郭が少し周辺ピクセルと混ざってエイリアスが目立たなくなっているが、期待したほど綺麗に処理されなかった。

 

3倍に拡大した画像。Depth画像のアンチあり。FastBokehはアンチなしを推奨してるが、念のためテストして見た。アンチ部分で斜め方向にブラーが伸びて見える。これはLenscareも同じような結果になる。

 

Lenscare

定番のカメラボケプラグイン。処理はかなり遅いですが、細かな調整ができるのでお気に入り。

 

3倍に拡大した画像。FastBokehに比べるとオブジェクト周辺のエイリアスがガッチリ出てる。

感想としては、半端にエッジを処理されるよりLenscareのシャープな状態にanti-aliasingなどのエフェクトを使ってエイリアスを滑らかにした方が美しい結果になると思う。

 

元素材

テストに使用した素材です。何か試すときに使ってみてね。

 

ちなみに、上の比較ではボケがかかりやすいようにDepthの範囲を調節してます。

CG 日記

modoの記事が160件超えた!

modoの情報って少ないよね。というやりとりがTwitterであったことが切っ掛けで書き始めたmodoのTips記事が160件超えました!(2019年5月29日の時点で計162件)

2017年から1年半くらいの期間、定期的に記事を公開してきましたが、とりあえず書けることは書ききったので一段落な感じです。今後は以前のペースに戻り気が向いたときに記事を書こうと思います。

modoはよくできたソフトなので、みんなmodo使おうぜ!

 

Tips

modoってどんなソフト?

modoってどんなソフト?という人向けに、modoの紹介記事を書いてみたいと思います。

目次

・modo とは?
・modo の特長
・modo の使用用途
・modoのお勧めポイント
・modo の歴史

modo とは

modoはFoundry (旧Luxology) によって開発されている統合型3DCGソフトウェアです。Windows、Mac OS、Linuxで動作します。モデリングUVスカルプト3Dペイントリギングアニメーションダイナミクスレンダリングなど3DCGに必要な機能を搭載しています。

価格とライセンス形態

modo 13.0の時点でライセンス形態は2種類です。買い切りの「永久ライセンス」と、レンタルの「サブスクリプション ライセンス」です。ソフトウェアは1年間に3回「13.0」「13.1」「13.2」のように分割方式で機能追加されます。
https://www.foundry.com/products/modo#editions

  • 永久ライセンス $1799
  • サブスクリプション ライセンス $ 59 /月、$ 599 /年

ちなみに2018年に新規で購入されたmodoの75%はサブスクリプションだったそうです。以前に比べ価格が上昇しているので、個人ユーザーより企業で導入されることが多くなってるようです。

 

Modo indie

機能が制限されたModo indieという製品もあります。価格はサブスクリプションベースで¥ 1480/1 ヶ月、¥ 3480/3ヶ月、¥ 6080/6ヶ月。ソフトウェアは1年間に1度だけ、前年の最終バージョンにアップデートされます。
https://store.steampowered.com/app/401090/MODO_indie/?l=japanese

  • OBJ、FBX、glTF 2.0のエクスポートが100kポリゴンに制限
  • ベイク処理とレンダリングの解像度が4kに制限
  • コマンド評価オプションは使用不可
  • コマンド、スクリプト、コマンドヒストリパネルは「元に戻す」と「ヒストリー」以外は使用不可
  • Pythonエディタ、サードパーティ製スクリプト、サードパーティ製プラグインは使用不可
  • すべてのファイル形式を読み込むことができますが、lxfフォーマットでのみ保存可
  • エクスポート形式はOBJ、FBX、glTF 2.0 に制限
  • 画像の保存形式はpng、jpg、tiff、tga、exr に制限
  • ネットワークレンダリングは無効
  • 個人使用に限定

 

modo の特長

modoはアーティストと共に開発・成長してきたソフトで、3DCGという複雑な作業をアーティストが使いやすいように開発されてきました。Maya、3dsMax、LightWaveなど他の3Dソフトユーザーが既存のパイプラインへの導入がしやすいよう、操作やUIのスタイルを模倣できるような、カスタマイズ性の高いアーキテクチャーが特長です。

modo単体でもパイプライン全体として機能し、リアルタイムでレンダリング画像を見ながらペイントしたり、ジオメトリから画像を生成して、あとで別のモデルのディテールを描くブラシに利用するような直感的なワークフローを提供します。

 

この説明はマニュアルからの引用ですが、開発者がmodoをどのように捉えているかわかる説明だと思います。そして実際に使ってみて便利に感じるところでもあります。
90年代に開発された3Dソフトは古い時代の作法やプログラム的な都合を引きずった動作が多かったり、データの互換を維持するために同じような機能が複数搭載されていたり、3DCGという複雑な作業をより複雑にしている面がありました。
modoはPhotoShopライクな操作性やUIでデザイナーに使いやすく、機能を継続的にメンテナンスする開発ポリシーを持っているため、機能をシンプルに維持しています。

開発者がmodoについて「使いやすさ、機能性、および価格によってツールをより使いやすくすることで、市場を拡大できると常に考えてきました」と語る通り、アーティストが使いやすいように開発するという方針がmodoの魅力だと思います。

modo の使用用途

modoの使用用途はWeb、映画、放送、CGI、印刷、写真、パッケージデザイン、ゲーム開発など様々です。modoの使用事例はFoundryで公開されてるポートフォリオや、MODO JAPAN Groupのユーザープロファイルで見ることができます。

誤解のないように書いておくと2019年現在、企業が使用するパイプラインの中心には3dsMaxMayaが採用されています。しかし近年は1つのソフトで全ての工程を完結することは減っていて、作業工程ごとに効率的なソフトを使用することが増えてます。
modoは主にモデリングの生産性を高めるために採用されることが多いようです。また標準レンダラーが優秀なことから建築系やプロダクト系の静止画作成に使用されることも多いです。

modoの使用事例でメジャーな物や面白い物をピックアップしてみました。

 

映像制作

ILM

modoを映画で使用している企業といえばILMのアート部門が有名です。PhotoShopの開発者で、現在はILMのビジュアルエフェクトスーパーバイザーのJohn Knoll氏はmodo 201からのユーザーで知られています。 Knoll氏へのインタビューではレンダラーを好んで使用してるとのコメントがあります。

ILMのアート部門では、modoの強力なビジュアライゼーションツールを使用して、速度、柔軟性、および効率を向上させています。modoで開発された3Dコンセプトアートは、Iron Man2を含む多くのプロジェクトで重要な役割を果たしています。Knoll氏はまたレンダラーの出力も気に入っています。「私はMission:Impossible、ShopaholicとAvatar、Rango (Pacific Rimの予告編) の最終的なイメージとしていくつかの番組でModoレンダラーを使っている」と説明しています。

Knoll氏のプライベートプロジェクトからスタートしたローグワンでもmodoを使用していました。初期のティーザームービーにも使用してるそうです。

 

Pixar

PixarはアニメーションにPresto、レンダラーにRenderManなどPixar社自身が開発したソフトを使用してることで有名ですが、モデリングにはMayaやmodoを採用しています。

 

POWER/RANGERS

 

ミスタービーン

 

JACK ET LA MECANIQUE DU COEUR

レンダリングにmodoを使用してるらしい。

 

アニメ

つくもがみ貸します

デジタル作画やレイアウト作業の効率化に使用しているというのが珍しいですね。
https://cgworld.jp/feature/201902-cgw247-tmscam.html

 

ひるね姫

https://cgworld.jp/interview/201804-modo.html

 

ヤマト2202

http://modogroup.jp/user-profile/sublimation_honma01.html

 

フィギュア原型

フィギュアの原型に使用されてるのは面白いですね。
http://modogroup.jp/user-profile/urakawa-takanori.html

http://shop.cgworld.jp/shopdetail/000000000270/

 

ゲーム

ゲームのアセット作成での使用は、よく見かけます。

ゲームモデリングのワークフロー

https://cgworld.jp/feature/201801-cgw233T2-UE4-2.html

 

Rage

id SoftwareではRageやDoom 4でmodoを使用しています。ゲームで使用されているモデルの大部分だけでなく、レベルデザインにも使用してるようです。

 

Heroes of the Storm

https://community.foundry.com/portfolio/15795/heroes-of-the-storm-character-assets

 

Naughty Dog

The Last of Usやアンチャーテッドを開発するNaughty Dogではコンセプトアーティストがmodoを使用していて、modoのチュートリアルを販売してたりします。

 

The Division

Ubisoftの環境アーティスト チームではかなりの数のモデラーがmodoを使用してるらしい。アセットモデリング、UV、Retopology、Vertex PaintingにMODOを使用しているとのことです。
https://community.foundry.com/discuss/topic/77955/the-division-and-modo

 

Borderlands 2

Borderlands 2の環境アセットの作成に使用してるそうです。
https://www.foundry.com/industries/gaming/borderlands-2

 

広告ビジュアル制作

JVCケンウッド・デザイン

http://modogroup.jp/user-profile/jvc.html
https://www.foundry.com/industries/design-software/jvc-design-visualization-modo

 

DMAX Imaging

 

Trident

 

フットウェア

modoとColorwayはフットウェア業界での採用が多いらしいです。デザインの検討やバリエーション確認に使用してるとのことです。

New Balance

 

Brooks Running Company

 

Keen Shoes

 

個人作家

modoは一通りの機能が搭載されいて、モデリングからレンダリングするまでの工程が早いこともあり、個人作家やコンセプトアーティスト、漫画家さんが使用するのを見かけます。
https://www.autodesk.co.jp/redshift/inio-asano/
https://cgworld.jp/interview/201804-imacprofilms.html
https://cgworld.jp/interview/201708-sawada-2.html

 

Foundryのフォーラムには他の3DソフトからModoに来た人達のスレッドがあります。どんな用途でModoを使用するようになったか見てみると面白いかも知れません。中にはC4DのベータテスターやC4Dのコミュニティーを運営されてた方が、モデリングツールを理由にmodoに切り替えていて興味深いです。
https://community.foundry.com/discuss/topic/126162/did-you-come-to-modo-from-maya-blender-c4d-etc-what-s-your-story

modoのお勧めポイント

modoユーザーとして、個人的に勧めできるところを簡単に紹介してみます。
modoはモデリングツールやレンダラーが特長としてよく上げられますが、使いやすいリギング機能や強力なパーティクルシステムもお勧めです。リギングで使用するコンストレイントや測定系のノードが、パーティクルシステムでも同じように利用できる柔軟な設計になっていることに驚かされました。

modoはLightWaveに似たソフトを期待して使い始めましたが、LightWaveに似ているのはモデリングツールとレンダリング関連機能くらいで、アニメーション機能やノードはMayaに近く、プロシージャルモデリングはMaxに似た独自のソフトウェアに成長してると思います。

modoを使ってて意外とよくできてるんじゃないか?と感じたところをTipsとして公開しているので参考に見てください。モーショングラフィック系の表現にも使えると思います。

 

オープンソースや業界標準フォーマットへの対応

オープンソースや業界標準フォーマットの対応が早い点も特長だと思います。目新しい話題の技術を追加するのではなく、実際に市場で使われている有望な機能を選別して機能追加がおこなわれています。

 

学習リソース

ソフトを学習するためのリソースの重要性を理解していたため、ユーザーが作成したチュートリアルを公式サイトで販売するという3Dソフトの中では珍しい販売戦略を行っていました。これらの有料チュートリアルは、現在modoユーザーは無料で利用できるようになっています。

modo 入門向けコンテンツをまとめた記事があるので、参考にしてみてくださいね。

 

レンダラープラグイン

modoは機能拡張のために様々なKits(プラグイン)や素材集が販売されてます。なかでもV-RayやOctaneRenderのように人気の高いレンダラーがサポートされているので、他の3Dソフトと連携して使用する場合にも同じ品質のレンダリングが得られるという安心感があります。

現在modoのプラグイン関連で弱いのは、FumeFXPhoenix FDのような流体シミュレーション系のプラグインがないことが残念です。OpenVDBを読み込んでレンダリングすることはできますが、現在のところシミュレーションは他のソフトを使用する必要があります。

 

modoの課題

いいところだけ書くのは公平ではないので問題点も書いておきます。
現在modoが抱える問題としてよく上げられるのがパフォーマンスの問題です。以下のような場合にビューポートやツールの応答速度が遅くなる場合があります。

  • 1アイテム内のポリゴン数が多い
  • シーンのアイテム数が多い
  • マテリアルの数が多い
  • キャラクターアニメーションの再生/編集速度

アイテムの数、マテリアルの数が多いと遅くなる問題は建築系やCADデータを扱うユーザーから多く聞かれる問題で、データをインポートした場合に遭遇することが多いようです。扱うデータ量が多くなると遅くなるのはどのソフトでも共通した問題ですが、modoの場合は少し耐性が弱いようです。
modo、blender、C4D、Houdiniを使用した比較では Houdini > modo > blender > C4Dの順で、modoのビューポート性能は決して悪くないのですが、アイテムとマテリアルの数の多さが組み合わさるとパフォーマンスが低下するようです。

個人的に一番残念なのが、キャラクターアニメーションを再生した場合やアニメを作成するときのレスポンスが悪いことです。この問題はフォーラムで多くの書き込みを見ることができます。Foundryもこの問題を把握しており改善に取り組んでいるとのことです。

パフォーマンスの問題が解決すればmodoはモデリング、アニメーション、レンダリングと全ての工程で魅力的なソフトになると思うので、今後の改善に大いに期待しています。あと参照機能が作りかけなので、Maya程度に参照機能を強化して欲しい。

 

modoのフォーラムでは次のバージョンでの改善要望を書き込むスレッドが毎年立てられます。どんな要望が多いか見ると、現在のmodoの課題がわかると思います。基本的に専用ソフトの最先端機能にはかなわないけど、モデリングやレンダリング、セットアップに関する評価が高いように思います。
https://community.foundry.com/discuss/topic/144117/modo-13-wishlist

modo の歴史

最後にmodoの歴史についてまとめて見ました。ソフトの成り立ちを知ると、どんなソフトか見えてくることがあります。

2002年 Luxology 創設

modoはLightWave 3Dのコアチームが創設したLuxologyという会社で開発されました。
Luxologyの創設者はLightWaveを開発した Allen Hastings氏、Stuart Ferguson氏、NewTekの3D副社長 Brad Peebler氏の3人、初期のスタッフはLightWave 6~7の代表的な機能を開発したエンジニア達です。

LightWaveは当時ワークフローやテクノロジーの面でアーティストの要求を満たすことが難しく、完全な書き換えが必要と判断されました。彼らはアーティストが使いやすい3Dソフトを目指し、様々な業界のエキスパートからフィードバックを受けながら modo を開発しました。

modoの名前の由来は諸説あるようですが、日本語の「どーも(domo)」からインスピレーションを得たとStuart Ferguson氏がフォーラムに書き込んでいます。

 

2004年 modo リリース

modo は最初のリリース時にモデラーとして販売されたため、モデラーが進化したソフトと思われることがあります。ですが、リリース前の段階からアニメーション、ダイナミクス、レンダリング機能を含む統合型3Dソフトを目指して開発していることが伝えられていました。

開発初期のスクリーンショットからも、スケマティックやノード、タイムライン、レンダリングに関するアイテムが存在していたことがわかります。スクリーンショットにあるNexusは、2Dと3D両方のアプリケーションを開発するためのクロスプラットフォーム アーキテクチャの名称です。Nexusを使用することでmodoのコードの98%はプラットフォームに依存しないとのことです。

modo のレンダラーは当初、LightWaveと同じアプローチに基づくレンダラーを開発予定でした。しかし映画を制作するにあたり、マイクロポリゴンディスプレイスメントマッピング、アンチエイリアシングやモーションブラーの品質、大きなシーン処理に問題があったため、RenderManを参考にした新しいレンダラーを開発することを決めました。
※LightWave 2018ではレンダラーが旧来のものから刷新されました。

その後、modoは段階的に機能追加を行い統合型の3Dソフトに成長して行くことになります。

  • modo 201 ペイントとレンダラー追加。
  • modo 301 スカルプトツール、簡易的なアニメーション、ネットワークレンダリング追加。
  • modo 601 キャラクタアニメーション機能やリジッドボディー&ソフトボディダイナミクスの追加。
  • modo 701 パーティクルシステムやLinux版追加。
  • modo 10.1 プロシージャルモデリング追加。
  • modo 13.0 アニメーションレイヤー、ProRender追加。

 

2012年 Foundryと合併

Luxology と Foundry の合併が発表されました。Foundry は元々AfterEffects用のエフェクトプラグイン「Tinderbox」を開発していた会社です。その後Digital Domainによって開発されていたNUKE、Weta Digitalによって開発されたMari、Sony Pictures Imageworksによって開発されたKatanaなど、ハリウッド映画制作で使用されていた社内製ソフトウェアの開発を引き継ぎ一般に販売することで知名度が上がりました。現在Foundry のソフトはハイエンドな映画制作に欠かせない物になっています。

Foundry との合併にはJohn Knollの影響があったされています。合併によってmodoの開発はCOLORWAY、MARI、NUKE、KATANAの各チームの間様々なやり取りや技術的な恩恵を受けることになります。

Nukeとmodoレンダラーとの連携

 

2016年 アップデート方式の変更

modo 901までは年に1回のメジャーアップデートする方式でした。modo 10以降は年に3回の分割アップデートする方式に変更されました。またバージョン表記が「901」のような番号表記から、Foundryが使用する「10.0 V1」のような表記に変更されました。

アップデート方式の変更は、1回のリリースで広範囲に変更が行われるとソフトの安定性がそのなわれるリスクがあるため、分割アップデートすることによってソフトの安定性を維持するのが目的です。さらにmodo 10以降はパブリックベータを開始し、ソフトの安定性強化に力を入れるようになりました。

modoはバージョンアップごとに多くの機能追加が行われましたが、ツールが機能しない場合があるなど比較的不安定なソフトでした。Foundry合併後は品質管理に力を入れるようになり、modo 10シリーズを通してソフトの安定性の向上に注力したため、最新バージョンのmodo 13では比較的安定性が改善しているように思います。

 

2019年 modo 13シリーズ

modoは11シリーズ以降、継続してアニメーション機能の強化とパフォーマンスの改善が継続的に行われてきました。アニメーション機能の強化に関してはmodo 13シーリーズ後半で、かねてより計画されていたNLA(ノンリニアアニメーション機能)が開発中であることが語られています。

パフォーマンスの改善に関しては、現在問題点をプロファイリングする作業に取り組んでいるとのことです。modo 13シリーズの説明には「MODO 13 はシリーズが進むにつれてこれまで期待されていた機能を実現させ、さらにはマルチスレッディングと巨大なシーンのパフォーマンスを大幅に改善することを目指しています」との記載があり、modoが不得意とする大規模なデータやアニメーションのパフォーマンス改善が期待されます。

 

ちなみに2019年現在、Luxology初期メンバーだった Stuart Ferguson氏Matthew Craig氏Gregory Duquesne氏Arnie Cachelin氏はAppleに所属しているようです。AppleはARやVR関連で「3D UI Frameworks Engineer」を募集していたので、今後のApple製品にmodoっぽさを感じる時が来るかもしれませんね。
Stuart氏と言えばNexusの開発担当でしたが、現在はプロシージャルモデリングの開発を担当していたMatt Cox氏に引き継がれているようです。今後もNexusを基盤として開発が継続されるようです。

 

 

modoがどんな3Dソフトか、なんとなく役だったなら嬉しいです。

Tips

modoのモデリング機能紹介

modoを使ってて便利に思うモデリング機能について紹介してみたいと思います。いずれもモデリング時に利用頻度の高い機能や、知ってると便利な機能です。

modoのダイレクトモデリングの使いやすさは、選択機能の豊富さとトポロジーの再構築が簡単なところにあると思います。トポロジーの流れがうまくいかないとき、こまごま編集するよりポリゴンを削除して作り直した方が早い。というスピード感のあるツールが気に入っています。

 

目次

・選択機能
・モデリングツール
・ビュー操作
・表示と非表示
・編集のロック
・センターをバウンディングボックスへ
・ドロップアクション

選択機能

モデリングで必須の操作、選択に関する機能です。

連結選択

ポリゴンのつながりを選択する機能です。

  • ダブルクリック
  • ]

 

選択の拡張と縮小

いわゆる「グロー選択」と「シュリンク選択」です。

  • Shift+ = 選択を拡張
  • Shift+ = 選択を縮小

 

パターン選択

ポリゴンを1つおき、2おきのようにパターンで選択する機能です。

  • = 選択を増やす
  • = 選択を縮小

 

ループ選択

ループ選択です。エッジダブルダブルクリックで動作します。選択後 Delete でエッジを簡単に削除できるので、トポロジーの調節に便利です。

  • L
  • Shift+ = 前のループを追加選択
  • Shift+ = 次のループを追加選択

エッジが分岐してる場合に、エッジのループ選択が止まってしまう場合があります。そんな時はモディファイヤキーを組み合わせます。

  • Ctrl + Shift + ダブルクリック

 

クローズループ 選択

指や腕のような形状で末端側を選択する機能です。

  • Shift]

 

ビトウィーン選択

直線や、矩形範囲を選択する機能です。

  • Shift+ 右マウスボタン クリック
  • Shift + G

 

同一平面上

三角ポリゴンを四角ポリゴンに変換したいときに使用します。同一平面上を実行して Delete でエッジを削除。形状によっては完璧ではありませんが知ってると便利です。

 

最短パス

UV展開用のエッジを選択するのに便利です。

 

自動選択

コンポーネント(頂点、エッジ、ポリゴン)を自動的に選択してくれるオプションです。

 

変換

現在の選択状態を任意のコンポーネント(頂点、エッジ、ポリゴン)に変換する機能です。Alt を押すと各コンポーネントが「変換」ボタンに切り替わります。

 

境界

メッシュの開いたエッジを選択する機能です。Ctrl を押すと「エッジ」が「境界」ボタンに切り替わります。

 

トポロジー対称

対称機能のオプションなのですが、トポロジーから対称位置にあたるコンポーネントを選択することができます。Alt を押すと「対称」が「オプション」ボタンに切り替わります。

 

モデリングツール

使用頻度の高い機能だけ紹介してみます。移動回転スケールがWERキー操作なのは、MayaやMaxと同じです。

 

移動

移動ツールです。Ctrl を押しながらドラッグすると軸固定で移動できます。

  • W

 

回転

回転ツールです。Ctrl を押しながらドラッグすると15°刻みで回転できます。modoはツールアクティブ後、ビューのクリックしたところを基準にトランスフォームを使用することができて便利です。

  • E

 

セレクトスルー

移動や回転ツールのままコンポーネントやアイテムを選択するオプションです。このオプションをONにすると、上に書いたビューのクリック基準での操作が無効になります。アイテムモードの時は基本的にONにした方が便利です。

 

エレメント編集

コンポーネント編集ツールです。頂点、エッジ、ポリゴンを切り替えることなく編集できて便利です。メッシュの微調整はほぼこのツールを使用してます。ツールハンドル(矢印)が邪魔なので、ツールパイプから表示を消すと使いやすくなります。

  • T
  • 右マウスボタン =ドラッグでフォールオフを調節

 

ブリッジ

面の張り直しに便利です。利用頻度が高いツールです。

 

放射状に整列

選択を円形に整列するツールです。メッシュに円形のモールドを作成する時に便利です。

 

四角塗り潰し

Nゴンを四角ポリで埋めたいときに便利です。メッシュが意図しない角度で貼られるときがあるので、そんなときは選択が少し手間ですがブリッジの方が意図した通りに面を貼りやすいです。

 

ポリゴンのコピー

移動、回転、スケールツールのとき Shift+Alt+ 左マウスボタン ドラッグすると、トランスフォーム編集しながら複製することができます。エッジモードの場合はエッジを拡張します。

 

ドラッグ スナップ リジッド

modoはスナップ機能が豊富ですが、ポリゴンのつながり単位でスナップできるドラッグスナップリジッドが便利です。

 

エッジからカーブ

選択したエッジからカーブを作る機能です。

 

エッジリラックス

エッジリラックスの「収束」を使用すると、ベベルのラウンドを消すことができます。

 

トポロジペン

トポロジペンはリトポ用のツールですが、面を貼ってモデリングする場合にも便利です。ペンツールにもショートカット機能追加して欲しい。

  • 左マウスボタン クリック = 移動
  • 右マウスボタン クリック = エッジループ移動
  • 中マウスボタン クリック = 分割
  • Shift + 左マウスボタン = 複製
  • Shift + 右マウスボタン = ループ複製
  • Shift + 中マウスボタン = ループ追加
  • Ctrl + 左マウスボタン = スライド
  • Ctrl + 中マウスボタン = 削除
  • Shift + Ctrl + 左マウスボタン = スムージング
  • Shift + Ctrl + 右マウスボタン = スムージング + エッジループ

 

メッシュコンストレイント(背景)

背景にあるメッシュにくっつける機能です。曲面にロゴのようなメッシュをそわせるときに便利です。

オブジェクトが球にモーフィングするようなモデリングにも最適です。

 

UVリラックスのピン

ピンを使ってリラックスを編集することができます。便利なUV機能もmodoの特長の1つです。

 

プロシージャルモデリング

modoではダイレクトモデリングと同じ機能がプロシージャルモデリングとして提供されています。プロシージャルモデリングは後からベベルの幅を調節したりできて便利です。

リギングやアニメーションにも対応してます。詳しくは「プロシージャルモデリングの基本」の記事を読んでみてね。

 

ビュー操作

3Dビューポートの操作方法は「マウス入力プリセット」で自由に変更できるので、好きなソフトに切り替えるとよいと思います。私の場合は3dsMaxのプリセットを使用してますが、とくに不便さはありません。

modoのビューポートで唯一変に感じるのが回転です。他の3DソフトのようにY軸を固定してビュー回転したい場合は「トラックボール回転」をOFFにするといいです。

  • Alt + 左クリック = ビューを回転
  • Alt + 中クリック = ビューポートを Z 軸で回転 (バンク)
  • Alt + 右クリック = ビューをフリック回転
  • Shift + Alt + 左クリック = ビューをパン
  • Shift + Alt + 右クリック = ビューをパン (上下のみ)
  • Ctrl + Alt + 左クリック = マウス位置にズーム
  • Ctrl + Alt + 右クリック = ボックスズーム (ドラッグで囲んだ部分を拡大)
  • マウスホイール = マウス位置を中心にズームイン、ズームアウト
  • . = ズームイン (コンポーネント選択モードのみ)
  • Shift + .  = ズームイン (2 倍)
  • ,  = ズームアウト (コンポーネント選択モードのみ)
  • Shift + ,  = ズームアウト (2 倍)
  • G = マウスポインタ位置をビューポートの中央に
  • / = ターンテーブル (コンポーネント選択モードのみ)
  • Shift + / = 縦のターンテーブル (ターンテーブル使用時)
  • A = すべてをビューに収める
  • Shift + A = 選択をビューに収める
  • Ctrl + A = 選択アイテムが正面に見えるようにビューを調整
  • Ctrl + Shift + A = 選択アイテムにズームして正面に見えるようにビューを調整

選択してるコンポーネントやアイテムにビューをフィットさせるショートカットは覚えた方がいいですよ。

 

表示と非表示

モデリングで必須のコンポーネントの表示や非表示機能です。

  • H = 選択を非表示
  • Shift + H = 非選択を非表示
  • Ctrl + H = 非表示の反転
  • U = すべて表示

アイテムモードでも同じショートカットが使用できます。

 

編集のロック

モデリングで必須のコンポーネントのロック機能です。メッシュを誤って編集しないように使います。

  • J = 選択をロック
  • Shift + J = 非選択をロック
  • Ctrl + J = ロックを反転
  • I = ロックを解除

アイテムモードでも同じショートカットが使用できます。

 

アクションセンター

アクションセンターはツールの基準となる位置を決める機能です。ポリゴンの面に合わせたりさまざまなルールを指定することができます。

  • Alt + W = 原点
  • Alt + E = ピボット
  • Alt + A = 自動
  • Alt + S = 選択
  • Alt + D = 選択中心と自動軸
  • Alt + F = スクリーン
  • Alt + Z = エレメント
  • Alt + X = ローカル

「ローカル」を使用すると、複数のポリゴンをまとめて編集することができて便利です。

 

作業平面

作業平面は3D座標系とは別にモデリングツールの基準となる平面です。modoのモデリングツールは基本的に作業平面を基準に動作します。使用方法がわかると、とても便利な機能です。

作業平面は選択したコンポーネントに設定する事が出来ます。作業平面を使用してメッシュを作成したり、「地面整列」の基準に使用することができます。

  • Home = マウスポインタの下の形状に合わせる
  • Shift + Home = 選択に合わせる
  • Ctrl + Home = ビューポートに合わせる
  • End = 作業平面 のリセット
  • Shift + End = 作業平面 プロパティポップオーバーを開く
  • Page Up = プラス方向に移動
  • Page Down = マイナス方向に移動

作業平面を使用して指定したポリゴン位置にアイテムを移動することもできます。スナップを使用しても同じことができますが、作業平面はマクロと組み合わせることができるので便利です。

 

スクリーンに整列

他の3Dソフトではパースビューでコンポーネントを編集した場合、パースビューから見た平面でツールが動作します。modoで同じようにツールを動かした場合は「スクリーンに整列」を使用します。

似た機能としてアクションセンターの「スクリーン」もありますが、アクションセンターはツールごとの設定であるため、ツール切り替えのたびに変更が元に戻ります。作業平面であればツールに関係なく、ビュースクリーンを使用して動作します。用途に合わせて使い分けると便利です。

 

センターをバウンディングボックスへ

アイテムのセンターやピボットをメッシュのバウンディングボックスに移動する機能です。中心、上下左右に設定できて便利です。センターはアイテムモードで回転するときの基準になる位置です。詳しくは「modoのセンターとピボット」の記事を読んでね。

 

参照システムを設定

参照システムはワールド座標系から、アイテムのローカル座標に切り替える機能です。シーンにアイテムを配置した後や、アニメーション後にモデルを修正したい場合に便利な機能です。

 

ドロップアクション

ドロップアクションはアイテムをレイアウトするときに便利な機能です。例えばテーブルの上や、でこぼこの地面にぴったりアイテムを配置するときに便利です。

リギングではロケータの位置をスケルトンと同じい位置に移動したいことが多々ありますが、ドロップアクションを使用するとドラッグアンドドロップで素早く配置できます。

 

今回は紹介しきれませんでしたがループ追加のような定番ツール、頂点に格納されてるのでメッシュをカットしても壊れないモーフマップやUVマップ、トランスフォームマップを使うと頂点単位で制御可能なインスタンスなどなど、他にも多くの便利な機能が搭載されてます。

modoは初期バージョンがモデラーとしてリリースされたこともあり、モデリング機能が充実してます。他の3Dソフトでは別途スクリプトやプラグインが必要な機能も標準で搭載されていて便利です。
また既存のツールも継続的にアップデートして改善するという開発ポリシーがあるため、古くなったツールが使いやすくアップデートされるのも便利さに貢献しています。最近のバージョンだとベベルメッシュペイントジッターツールが更新されました。

これらのmodoのモデリング機能は、他の3Dソフトにも影響をあたえてきました。現在では他のソフトに類似機能が搭載され、カタログスペック上は同じことができるようになってます。ですが「アーティストフレンドリーなツールによって生産性を向上させる次世代3Dコンテンツ作成ソフトウェア」を目標に開発されてきたmodoの使い勝手のよさは、まだまだ色あせてないと思います。

私は他の3Dソフトも使うのでmodo 601の頃は不便に感じるところもありましたが、modo 10以降は不便さも解消されてると感じます。現在は強力なプロシージャルモデリングも搭載されて満足度の高いソフトに成長してます。ポリゴンモデリングに興味あるひとは、ぜひmodoにチャレンジしてみてね!

次回はmodoのUI機能を紹介してみたいと思います。

 

参考

モデリングのチュートリアルビデオのリンクを貼っておきます。どんなプロセスでモデリングしてるか参考になると思います。

https://youtu.be/dLoZDQ2WoQo

Tips

modo 入門向けコンテンツの紹介

これからmodoをはじめる人向けのリンクをまとめました。modoを使ってみたいけど、どこからはじめればいいかわからない。どんな感じのソフトか知りたいという人は、上から順番にリンクたどってみるといいと思います。

とりあえず、ビデオ見ながらボタンを押しまくって覚えよう!

 

modo 入門ビデオ

modoをはじめるときに見ておくべき入門ビデオです。インターフェイスの説明からモデリング、UV、スカルプト、ペイント、レンダリングと一通りの機能が解説されていて、大まかにどんな感じで使えばいいかわかるようになります。
http://modogroup.jp/modo/training_materials/901basic

 

コーヒーマグ

modoの概念や基本機能を使用してモデリングとレンダリングの基礎を学べます。内容は古いものですがステップバイステップでモデリングとレンダリングを学べる内容です。下のリンクは英語マニュアルですが、日本語マニュアルにも同じチュートリアルが含まれています。
https://learn.foundry.com/modo/content/help/pages/tutorials/tutorials_written.html

 

Modo Japan Group 連載コラム

モデリング、レンダリング、アニメーション機能のチュートリアルです。3DCG初心者が読んでもわかるように丁寧に書かれてます。はじめてモデリングにチャレンジする方は、このコラムに沿ってモデリングしてみるといいと思います。
http://modogroup.jp/modo/column

 

Modo Japan Group の機能紹介・チップスサイト

modoの新機能や基本機能の使い方のビデオが多数公開されてます。この機能どうやって使うんだろ?と思ったらここで検索するといいです。オフィシャルの日本語ビデオがここまで充実してる3Dソフトは他にない気がします。
http://modogroup.jp/tipsblog/contents/

 

modo トレーニングビデオ

modo 101 ~ modo 10.2 までの基本機能の紹介や、機能を組み合わせた応用的な使い方のビデオが公開されています。
開発者じゃないと知り得ないようなデモがあったりして面白いです。modoの機能に慣れてきたら見るといいと思います。
http://community.thefoundry.co.uk/tv/training/
http://community.thefoundry.co.uk/tv/training/index.aspx?page=65

 

modo 公式のチュートリアル

英語のチュートリアルですが、さまざまな業種向けのチュートリアルビデオが公開されています。ムービーなので見ながら学べます。3dsMax、Maya、Softimage、Cinema 4Dユーザーがmodoをはじめるためのムービーも公開されています。
https://learn.foundry.com/modo/content/help/pages/tutorials.html

・基本トレーニングシリーズ
・宇宙船を作る
・建築モデリング
・インテリア照明

 

マニュアルの付録、ショートカット集

下のリンクは英語マニュアルですが、日本語マニュアルにも同じショートカット表が含まれています。作業をスピードアップするにはショートカットは必須です。
https://learn.foundry.com/modo/content/help/pages/appendices/appendix_a_keyboard_shortcuts/keyboard_shortcuts.html

 

pixelfondue

pixelfondueはLuxology創設者のBrad氏らが運営する2Dや3D関連のトレーニングや情報を提供するサイトです。中でもmodoの機能やテクニックを解説したVaughan氏の60秒ビデオは投稿数が360個を超えており、とてもわかりやすい内容で必見です。現在はmodoのマニュアル内にもビデオへのリンクがあります。
https://www.pixelfondue.com/training

 

Modo Premium Contents

modoのメンテナンス&サブスクリプションユーザー向けに、有料販売しているチュートリアルを無償で公開しています。
モデリング、レンダリング、アニメーションなどさまざまなジャンルに特化した有料チュートリアルを見ることができます。
全て英語ですがサンプルシーンもダウンロードすることができます。ステップアップに少し複雑なチュートリアルにチャンレンジしたい場合にお勧めです。
https://community.foundry.com/modonaut/training

 

MODOにおけるアニメーションの原理

いわゆるアニメーションの基礎、「アニメーションの12の原則」をmodoを使用して解説したムービーシリーズです。
https://community.foundry.com/playlist/1045/exploring-the-principles-of-animation-in-modo

「アニメーションの12の原則」とはウォルト・ディズニー・スタジオ内の経験から生み出されたいきいきとしたアニメーションを作るための原則で、伝説的な9人のアニメーター「ナイン・オールドメン」のうち2人、フランク・トーマスとオリー・ジョンストンよって書かれた本「ディズニーアニメーション 生命を吹き込む魔法 ― The Illusion of Life」で紹介されているものです。アニメーションを作る上で普遍的な要素なので覚えておいたほうがよいです。

 

modoを使ってる個人ブログは多くないかもしれませんが、Modo Japan Groupさんが多くの情報を公開してくれてます。公式の正確な情報源があるのは助かりますね。

modoのリギングなど、少し手の込んだことをやりたくなったら、私のTips記事も参考にしてみてね。

Tips

modoでコンポーネントのランダム選択

modoのコンポーネント(頂点、エッジ、ポリゴン)をランダム選択する方法を紹介します。使用頻度は多くないかもしれませんが、地面やレンガなどランダムに選択して起伏をつけたいときに便利です。

 

modo 12.0にはHatchet Collection Python Scriptsから、いくつか便利スクリプトがmodoに搭載されるようになりました。マニュアルには「曲線のオフセット、ランダム選択、フラット化など、さまざまな新しいツールがインターフェイスから利用できるようになりました」と書かれてるのですが「ランダム選択」はメニューにもツールパレットにも表示されていません。

しかしスクリプトはインストールされているので、コマンドを実行すれば「ランダム選択」を使用できます。

 

ランダム選択 コマンド

  • @ppi_Random_Select_Edges.py
  • @ppi_Random_Select_Polys.py
  • @ppi_Random_Select_Verts.py

 

半分選択 コマンド

もう一つUIに表示されていない選択機能があります。象限を指定して選択する機能です。対象モデリングで半分だけ選択して削除したい場合に便利だと思います。

  • @ppi_Select_Half.py

 

参考

フォーム編集でUIにボタンを追加しておくと便利に使えるようになると思います。

Tips

modoのプロシージャルメッシュをリジッドボディダイナミクスで使用する方法

modoのプロシージャルメッシュをリジッドボディダイナミクスで使用する方法について書いてみたいと思います。

modoではメッシュを選択して「アクティブリジッドボディ」ボタンを押すと、プロパティに「ダイナミクス」タブが追加されて「シミュレーションを演算」することができます。

ところがプロシージャルメッシュ(メッシュオペレータ)でメッシュを生成した場合、通常の手順で「シミュレーションを演算」してもうまく動作しません。ダイナミクス タブで「スタティック」をOFF、「衝突シェイプ」を任意に変更する必要があります。

恐らく「アクティブリジッドボディ」ボタンはメッシュオペレータでメッシュを生成したものを認識せず、空のメッシュアイテムとしてダイナミクスの初期設定を行います。手動で適切に設定してあげれば、リジッドボディダイナミクスとして計算する事ができます。

今回のスケマティックはこんな感じ。Encode Stringはmodo 13以降は不要です。

 

プロシージャルメッシュをSwitch Stringで切り替えた場合、リジッドボディは0フレーム目のメッシュを使用してシミュレーションを実行する気がします。また、プロシージャルメッシュを「ソフトボディ」で計算することはできないようです (modo 13.0現在)。「シミュレーションの再生」ボタンではシミュレーションが実行されるのですが、「シミュレーションを演算」しても演算結果がキャッシュできないようです。

プロシージャルメッシュとダイナミクスの組み合わせは、もう少し改善してくれると助かりますね。

 

参考

Tips

modoでオブジェクトの内側のパーティクルを検出する方法

modoでオブジェクトの内側のパーティクルを検出する方法を紹介したいと思います。今回もFoundryのフォーラムで公開されていたYahllさんのアイディアです。

https://community.foundry.com/discuss/topic/88018/

サンプルファイル(再アップ)

基本的にはIntersectを2個使ってメッシュの内側を判定して、内側になったパーティクルからParticle Operatorでパーティクルを発生させています。
Intersectは+YとーY方向からメッシュの内側を判定してるのでトーラスの穴の部分も内側と判定されていますが、X方向のIntersectを追加すれば解決すると思います。

 

modo13からはMergeMeshがパーティクルに対応したので、アセンブリの「Select By Volume」を使って手軽にメッシュの内側を判定できるようになりました。ただし、直接パーティクルを制御する方法に比べると、少し動作が重くなります。

サンプルファイル

 

基本的なノードを組み合わせてパーティクルを制御するYahllさんのサンプルはどれも凄く勉強になりますね。

参考