Tips

modoでリプリケータをポイントクラウドに変換する方法

modoでReplicatorの「ポイントソース」をポイントクラウドに変換する方法について書いてみます。

 

Replicatorはメッシュの頂点にアイテムを複製する便利な機能ですが、Surface Particle Generatorを使用してランダムに複製している場合、特定のアイテムを削除したり位置を微調整することが難しい場合があります。

 

modo 15.2で追加された「インスタンスをリプリケータへ」コマンドを使用すると、インスタンスの位置を元にポイントクラウド(トランスフォームマップを持った頂点)を作成することができるようになりました。

 

Replicatorをポイントクラウドに変換する手順は以下の通りです。

[変換手順]
  1. Replicatorを選択して「リプリケータのフリーズ」実行
  2. インンスタンスを選択して「インスタンスをリプリケータへ」実行

 

Replicatorを選択して「リプリケータのフリーズ」を使用すると、インンスタンスが作成されます。

 

インンスタンスを選択して「インスタンスをリプリケータへ」を使用すると、Point CloudとReplicatorにすることができるようになりました。プロシージャル的に頂点を作成するSurface Particle Generatorと異なり、Point Cloudは普通の頂点データなのでモデリングツールで頂点の位置等を編集することができるようになります。

 

「リプリケータのフリーズ」するのが面倒なので、Replicatorをポイントクラウドに一発変換できるようにバッチコマンドを作ってみました。Replicatorを選択してからコマンドを実行してください。

cmds.batch {Temp} {replicator.freeze} {select.itemType meshInst} {replicator.instanceToRep useItemMap:true onlySelectedInstances:false}

 

select.itemTypeを使ってインスタンスを選択してるので、もしもシーンに複数のインスタンスがある場合は全部ポイントクラウドに変換します。
トランスフォームマップを選択して頂点を編集すると、Replicatorで複製されたアイテムの位置回転スケールを編集することができます。

 

「インスタンスをリプリケータへ」は便利に使えそうでいいですね。

 

参考

「インスタンスをリプリケータへ」コマンドは元々15.1の静的解析ツールに実験的に搭載されました。15.2では正式なコマンドとして追加されました。

Modo Tips



 

記事のまとめページ

コメントを残す