参考資料

「ワンパンマン SEASON 2」ムカデカットのメイキング

「ワンパンマン SEASON 2」ムカデカットのメイキング記事が公開されてます。
https://cgworld.jp/feature/201912-opm1.html
https://cgworld.jp/feature/201912-opm2.html

「絶対に(手で)描かない ! 」3DCGでやりきった『ワンパンマン SEASON 2』のムカデカット/No.1 セットアップ編

CGの利点を活かした、資産を再利用できる体制を目指す

長大な身体と無数の脚をもつムカデ長老を作画で表現するのは困難だったため、本作では顔を含む全身がCGで表現された。

ブレンドシェイプによる全身変形で、脱皮後の姿を表現

ムカデ長老のモデルは、最初にZBrushでマケットを造形した後、3D-Coatでリトポロジーを行い、3ds Maxでマテリアルを設定し、Mayaにコンバートして細かい設定を施すというフローで制作されている。

ブレンドシェイプによる全身変形で脱皮後の姿を表現できるよう、平岡氏によってあらかじめ緻密な設計が行われた。

ムカデの全長変化に対応できるセットアップツールを開発

ムカデたちの全長はカットによって変化するため、それに対応できるセットアップツールが開発された。

ムカデのセットアップに加え、滞空時などの汎用アニメーションのながしこみ、モデルの切り替え、テクスチャの変更、ライティング、レンダーパス設定まで一括で対応できるため、新人がセットアップした場合でも、一定のクオリティを保てるようになっている。

ムカデの身体用セレクタ。複数の脚の一括選択、N個飛ばしの選択、脚の拡大・縮小などの細かな操作が可能。

 

No.2 CGカット制作篇

作画用ガイドの動きでもタメツメまで表現

ディテールラインの表示・非表示はAE上で指定

レンダリングしたディテールラインの表示・非表示は、Pencil+ 4 Line for After Effectsを使ってAE上で指定しました。

表示サイズに応じてラインの数やテクスチャのディテールを切り替えている。

Pencil+ 4 Line for After Effectsによって、数百パターンのラインを表現

カットごとのモデリングやレタッチは行なっていない。レンダリングしたラインはPLD形式で出力し、AE上で表示・非表示や、太さの変更、各種加工を行なっている。

HoudiniやMayaの2D Fluid Textureによるエフェクト表現

第16話の「百足大うねり」によるビル破壊や、第24話のムカデ長老登場時の小屋破壊ではHoudiniを使用している。

炎の表現には、Mayaの2D Fluid Textureを使用している。

ワンオフモデルと手描きを撤廃し、全体のクオリティアップに注力

ワンオフのモデル制作や手描きによるディテールの追加を撤廃した結果、本作では新人でも一定クオリティを保ったカット制作ができるようになり、熟練アニメーターは動きのクオリティアップにより多くの時間を使えるようになった。

ムカデ長老の体節部のサーフェスをランダムに分割し、ブレンドシェイプベースで螺旋状に膨張させている。

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